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つれづれ〜カフェクミン常連の最高齢の友達
私は、カフェクミンというお店を5年ほどやっていましたが、その前にカフェストーブというお店を1年弱やっていました。
そこは、barの間借りのような形で、お昼に週3日だけオープンしてました。
地下にあるお店で、もともと倉庫だった場所を改造したもので、とても入りにくいし、電気を全開にしても薄暗く、地下だから当然窓もないお店。
初めてひとりで切り盛りする飲食店。
お客さんもまばらで、その日の売り上げが1万円でも目が回るほどで、
私の飲食店のスタートの場所でした。
人気店でもなく、入りにくい地下のお店なのに、ひとりのお爺さんがある日ランチを食べに来てくれました。
頼んだものはホットサンド。
年齢を聞いたら、その当時で94歳だっかなぁ??
そこから何度か来てくれて、私もお店がヒマだったからいつもおしゃべりして帰ってくれました。
そののち、私はカフェクミンの場所のオーナーに声をかけられ、何かやってみないか?と言われました。
ちょうど、カフェストーブに知らない変なお客さんが来て、もともと倉庫だった場所なので、逃げ場もなく叫び声も届かないし、怖いなぁと思っていた矢先。
兼任しても良いと言われたけど、カフェストーブを完全に閉めて、カフェクミンをオープンすることに決めました。
そのお爺さんにも、ここを閉めてカフェクミンをオープンすると話しました。
夏、カフェクミンではカレーとプリンのお店をしよう!と、試作を重ねていたところ、たまたまそのお爺さんが店の近くにいて、私は大きな声で呼び止めました。
びっくりしていたけど、嬉しそうで、暑いからお店で涼んで欲しい、と誘って、
まだオープン前のカフェクミンに来てもらいました。
あの時のことを話すと、私が声をかけなかったらカフェクミンに行くようにはならなかったよ、と言ってた。
カフェクミンをオープンしてから常連さんでした。
コロナ禍は、だいたい月に1度、
連絡が来て、予定をすり合わせてお店に来てもらうかんじ。
冬が苦手だというから、2月はお店が終わった後、テイクアウトにして家に持って行って、お話して帰る。
私は、2022年あたりからリリースがあり、音楽も忙しいし、営んでるサロンも忙しいし、で、カフェクミンは宣伝のためにやっているようなものだったので、
なかなかお店をあけられなかったし、
お店があるせいで月のやすみがほぼなくて、2日休めれば良い方。
やめたいと思ったことも何度もあるけど、続けていたただひとつの理由は、
そのお爺さんが元気で歩いてお店に来られるうちはがんばる!と思って続けていました。
今年に入ってから母が亡くなり、不特定多数の人に会うことが怖くなり、なかなかお店を開けられず休んでいたところ、ビルの建て直しか改装をしたいけどカフェクミンがあるから迷ってる、という大家さんの話があるのを知り、カフェクミンの店舗営業を終了しました。(今は出張カフェクミンをやっています)
で、お爺さんとの関係は、
夏に一度、ランチを一緒に食べました。
カフェクミンを、閉める連絡をして、ランチ行きましょう、となったのだけど、
それはそれで、お店以外でデートできるのは嬉しいと言ってくれました。
今年の6月で100歳のお誕生日👏
で、その時は夏が暑くて、
次は涼しくなってから会いましょう、
公園の近くのフレンチのランチを食べよう、と話してたのですが、
なかなか連絡がこなくて少し心配していましたが、相変わらず本人は元気で忙しくしてるとのこと☺️
来週のランチの待ち合わせ場所の連絡と、秋の写真が届きました。
どちらかが先に着くかはわかりませんが、あのベンチに座って待ちましょう、と。
私の最高齢の友達とのお話。
私が日々を尊く思うのは、この友達の存在もあると思う。
また会おうねって会いたい人には会わなくちゃと思うし、
気になったら連絡しようと思うし、約束は守りたい。
さすがに10年後に歩いて公園の近くのフレンチでランチはできないんじゃないかなと思うし、でもそれは今元気な友達も同じことです。
お母さんも、去年の夏は、私が食べられないゴハンを、難しかったら残していいよって代わりに食べてくれてたんだから。
いつも、毎日、今日も、
ムリはしないで、心に浮かんだ人に連絡とったり、やれることやって、
やすむときはやすんで、
笑ってさよならしながら明日を迎えよう。